NEW & イベント情報

牡蠣の水揚げは壮観で高さ9mにも連なる

少し肌寒くなり、ようやく秋らしくなりました。

そして牡蠣の季節もやってきました。

現時点で出荷できるのはごく少量のむき身だけなので、皆様のもとにお届けできるようになるのは来月になります。

水揚げやその後の作業はあまり目にすることのないと思いますので、出荷の様子をお届けします。

ぜひ広島の牡蠣、「かなわのかき」を身近に感じてみてください。

 

 

~~~~~~~~~   ~~~~~~~~~~   ~~~~~~~~~~

朝日が昇り始めた早朝、養殖場に向けて船は出た。

10月中旬、やわらかな日差しと風が心地いい。

海も瀬戸内らしく穏やかだ。

養殖場のある無人島「大黒神島」の木々の一部は赤く染まり始めていた。

広島湾から約30キロ離れている大黒神島周辺は生活排水が流れ込まないきれいな海が広がっている。

 

▼天高く舞い上がる9mの牡蠣

養殖場に着くと、筏に貼り付けた日付を確認して、早速クレーンを水揚げするスポットに下した。

そして、筏の隙間の海中に沈む針金を通した4か所の牡蠣の束「垂下連」を手繰り寄せて、クレーンの先に引っ掛けた。

慎重にゆっくりと吊り上げると、牡蠣が天高く舞い上がり、高さ約9mにも伸びた。

圧巻のその姿は真っ青な空にも映え、まさに「牡蠣映え」。

しばらくそのまま眺めていたかったが、牡蠣の束はまもなく船上に。

振り子のように揺れている。

頭上に注意しながら専用ばさみで一番下の針金を切断すると、針金に通っている牡蠣がドザッと勢いよく落ちてきた。

 

この日揚げたのは1回だけで、むき身10キロ分ほど。

12月から3月かけての最盛期には、最大で殻付き4000~5000個、むき身200キロぐらいは水揚げする。

今年は猛暑・残暑の影響で海水温が高く、雨も少なかったため、身はまだ小ぶり。

これから寒くなっていくのに合わせて一気に成長する見通しで、11月から本格的な出荷に入る。

 

 

 

▼むき身作業は一粒一粒丁寧に

この日水揚げした牡蠣は、専用の洗浄機でしっかり洗浄したあと、広島県の指導要綱に基づいて清浄海水プールに一晩入った。

そしていよいよ翌日むき身に。

まずは「牡蠣打ち」だ。

作業場にカン!カン!という音がこだまする。

「打ち子」と呼ばれる作業スタッフが一粒一粒丁寧に殻を開けていく。

1個に費やす時間はわずか10秒足らずで、リズミカルな作業が黙々と続く。

旬の最盛期には「打ち子」10人ほどで、1日最大100キロ分をむき身にする。

 

見ていると簡単そうだが、慣れるまでは難しい。

片手に専用道具の牡蠣打ちを持ち、尖った刃先を殻の中に入れる。

殻付の深みのある方を下にして持ち、下の殻の内面に添わせて刃を入れて貝柱を切り取るのだ。

無理やりこじ開けようとすると、牡蠣が壊れてしまうので注意が必要。

牡蠣の貝柱を切ると、口が開き下の殻が外れる。

牡蠣の身は上の殻に付いていて、その貝柱を切り放せば、やっとむき身になる。

手はかかるが、熟練の技だ。

この作業は11月から5月まで続く。

冷凍むき身用の作業が集中する春は、多い日で1日500キロを超えることもある。

 

▼きれいに洗い、海水とともにパック詰め

むき身になったら、出荷までもうすぐ。

むき身にした牡蠣は泡洗浄機でかき殻など取り除いたあと、目視しながら海水で再度洗って最後の選別。

小さすぎる身をはじき、網で分量分をすくって秤で量る。

1パックは通常200gだが、牡蠣についた水分なども計算したうえで、内容量が決して少なくならないよう神経をとがらせる。

パックにおさまったむき身は、機械で海水を注入。

そのラインの流れでラベルも貼ったらパック詰め完了。出荷を待つだけだ。

すぐに手配したクール便、航空便で配送する。

 

むき身は牡蠣が育った海水とともにお届けするので、ご家庭では水洗い不要。

水道水で洗うと、牡蠣そのものの味が変わる可能性がある。

一方、殻付き牡蠣は、ご注文時にはまだ海の中。

ご注文いただいてから水揚げするので新鮮そのもの! 

殻付き牡蠣もむき身も自慢の逸品で、まずはそのまま生でぜひ召し上がっていただきたい。

 

 

▼健康被害ゼロでも徹底した安全対策

安全・安心をモットーにしている「かなわ」は、より徹底した安全対策を続ける。

パック製品の中から公的機関で安全検査を毎日受けている。

大黒神島沖を養殖場としてから牡蠣による健康被害はゼロで、自信をもってお客様のもとへお届けできる所以だ。

 

牡蠣は一般に生食用と加熱用に分かれているが、「かなわのかき」はすべて生食用。

養殖場をはじめ、育成方法、安全対策、出荷作業……。

常に最高品質の牡蠣を追求しており、お届けする牡蠣一粒一粒には、かなわのこだわりと旨味がきっと詰まっていると信じている。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「かなわのかき」は安全というだけでなく、とにかく新鮮で美味しいです。まさに3拍子そろったブランド牡蠣なんです。種から手間暇かけて2~3年かけて育て上げ、商品化されるまで決して手を抜かず、コストも惜しみません。

 

今シーズンの生かきを皆様に広く出荷できるのは11月からです。ただ、先行受け付けはしておりますので、オンラインショップからお届けご希望日時とともにご予約ください。殻付きもむき身も両方楽しめる送料無料のお得な1万円3万円セットなどもご用意しております。

安全!新鮮!美味しい!「かなわのかき」を実際に食べて確かめてみませんか。